介護DBコードブックについて

コードブックの概要

厚生労働省により介護保険総合データベース (以下、介護DB)が構築され、第三者提供が行われていますが、各項目にどのようなデータが格納されているかは公表されていません。

そこで、既に奈良県立医科大学から公表されているNDBコードブックを参考に、「介護DBコードブック」を作成しました。

想定している利用者

介護DBは提供されるデータの構造情報は公開されているものの、実際に格納されている値や欠損値の値が公表されておらず、利用者がデータの概要を把握するために相応の時間を要します。本コードブックの利用用途としては「介護DBの全体像を把握する」「特定のテーブルやカラムを参照する」といったものを想定しており、介護DBに格納されているデータの概要を見てみたい方や、利用申出において抽出を依頼する項目を選定する方などを利用者として想定しています。

集計対象と集計方法

集計対象は、厚生労働省より提供された「匿名介護情報等」の特別抽出で提供を受けた以下の情報です。

  • 匿名要介護認定情報:  2014年4月〜2016年3月
  • 匿名介護レセプト等情報: 2015年4月〜2016年3月

集計方法は以下の通りです。

  1. 各項目の値を全て連続値とみなして基本統計量を算出: 平均値、標準偏差、最大値、最小値、欠損値の数と割合
    → 介護データブック_00_粗集計.pdf
  2. 各項目の値を離散値とみなして度数分布表を作成: 上位50の度数、 値、 意味・凡例
    → 介護データブック_上位50_01_D_NINTEI.pdf 〜 介護データブック_上位50_24_DT5341.pdf
    (DT1111_D4 食事費用は2005年10月の介護報酬改定において廃止されたため、今回提供されたデータには格納されていません)
    ※ 公表規定に従い、欠損値の数と度数は1の位を切り上げた値としています。

利用における注意点

コードブックの利用にあたっては、以下の点にご留意ください。

  1. 厚生労働省より提供されたデータを、データクリーニング等は行わずそのまま集計しています。
  2. 集計方法1. では離散値についても連続値とみなして基本統計量を算出しています。
  3. 集計方法2. の度数分布表の値は行数であり、レセプト数や人数等を意味しません。

以上から、コードブックの数値を統計情報として解釈することはせず、「データの傾向をつかむ」ものとしてご利用ください。

著作権について

本コードブックは、クリエイティブ・コモンズ(CC) BY-NC-ND 4.0のもとに公表されており、非営利目的の場合、自由に複製、頒布、展示、実演できます。その際には、著作権者(京都大学 黒田知宏 加藤源太 森由希子 植嶋大晃 2023)を表示することが条件となります。

内容の引用や部分抽出(抜粋)は自由に行えますが、著作権者の表示が必要となります。また、複製、頒布、展示、実演にあたって、内容の改変を行う場合や、営利目的で利用する場合には、著作権者の許可が必要です。

介護DBコードブックについて is licensed under CC BY-NC-ND 4.0


ダウンロード

 下記をクリックしてダウンロードしてください。


本コードブックは、下記の研究に基づいて作成されました。

令和2年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業))「医療・介護のデータの利活用の推進のための、NDB・介護DBの連結可能性および活用可能性の評価に関する研究(19AA2006)」
厚生労働行政推進調査事業費補助金(政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業)) 「臨床疫学に活用可能なNDB等データセットの作成に関する研究 (21AA2006)」

関連サイト